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龍人鳥の徒然フォト日記

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2019年 03月 23日

『兄弟姉妹会房総の旅/濃溝の滝、亀岩の洞窟』 bs-13

3月22日(金曜)、晴れのち曇り。
兄弟姉妹会房総の旅、三日目。

安房小湊から安房鴨川まで海岸線を走り、房総スカイライン(県道24号線)を北上、濃溝(農溝)の滝へと向かう。

濃溝の滝。
標識は見たものの滝はさて?
更に進み、お目当ての亀岩の洞窟を見物。

亀岩の洞窟。
遊歩道からの眺め。
『兄弟姉妹会房総の旅/濃溝の滝、亀岩の洞窟』 bs-13_a0289546_17490409.jpg

水辺からの眺め。
『兄弟姉妹会房総の旅/濃溝の滝、亀岩の洞窟』 bs-13_a0289546_17585753.jpg
『兄弟姉妹会房総の旅/濃溝の滝、亀岩の洞窟』 bs-13_a0289546_17591488.jpg

『兄弟姉妹会房総の旅/濃溝の滝、亀岩の洞窟』 bs-13_a0289546_18271772.jpg

早朝の日の光だとこんな感じになるのだ。
『兄弟姉妹会房総の旅/濃溝の滝、亀岩の洞窟』 bs-13_a0289546_18003980.jpg

説明板に目を通す。
『兄弟姉妹会房総の旅/濃溝の滝、亀岩の洞窟』 bs-13_a0289546_18024412.jpg

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見たことのない風景
トンネルとくぐる滝の不思議

川や滝がトンネルのなかを流れる様子は、あまり見なれない風景でしょう。
これは「川廻し(かわまわし)」という工事で生まれた人工的な景観です。
川廻しは、上総丘陵や新潟など、限られた地域で集中して行われたようです。

川廻しの目的は何でしょうか?
上総丘陵は、豊かな森林資源に恵まれた地域ですが、水田に利用できる平坦な土地は限られていて、耕地を増やすことが望まれていました。
そこで川の蛇行を利用して、流れを変える工事を行い、古い川の跡を水田にしたのです。
一般的に、川の上流の標高は高く、下流は低いので、流れを変えたときにできる高さの差によって、滝ができることがあります。

上総丘陵の川では、流れの緩やかさ、蛇行の程度、洪水時の水位、そして、工事で削る岩石の硬さなどが川廻しに適していたため、その数が増えていったものと思われrます。

川廻しは、全国でも限られた地域でした見ることができない独特の景観です。
そして、その土地の地質や環境を活かして、自然と人が共生してきたことを今に伝える土木遺産でもあるのです。

川廻しの方法
川廻しとは、川のくびれの部分をトンネルや切通しにして流れを変えた工事のことです。
また、その結果踏まれた地形のことも指しています。
「まわす」という言葉のイメージとは反対に、実際にはショートカットしています。
古川の部分には水が入らないように堤を築き、水田に変えます。
小櫃川水系では、万治年間(1660年前後)に野村藤右衛門によって最初の川廻し(※)が行われ、周辺に広まったと伝えられています。
※笹地区の「甲坂下の川廻し」

(図)
①蛇行した河道
②くびれた部分を短絡させる(切割またはトンネル)
③旧河道(古川)を水田にし、川との接点は堰を築いて堰き止める。
 水田の用水は川から引く。

監修 君津市立久留里城址資料館
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『兄弟姉妹会房総の旅/濃溝の滝、亀岩の洞窟』 bs-13_a0289546_18380609.jpg

『兄弟姉妹会房総の旅/濃溝の滝、亀岩の洞窟』 bs-13_a0289546_18414902.jpg


次の目的地、大山千枚田へ。

フォト:2019年3月22日

(つづく)




by ryujincho | 2019-03-23 23:43 | 弥生三月兄弟姉妹会房総の旅 2019 | Comments(0)


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