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龍人鳥の徒然フォト日記

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2018年 03月 07日

『ブリューゲル展』

3月7日(水)、曇り。
午後3時半から北千住で jitensha 仲間での飲み会の集まりがある。
その前に上野の東京都美術館で開催中の『ブリューゲル展 画家一族150年の系譜』へ足を運んだ。

『ブリューゲル展』_a0289546_11063329.jpg

ブリューゲルは好きな画家の一人である。
ここでいうブリューゲルとは、ピーテル・ブリューゲル1世、今回の展覧会での一族の祖(父)である。
初めてブリューゲルの絵に惹かれたのは美術館ではなく、レコード・ジャケットであった。
そのレコードは、カラヤン指揮/ウィーン・フィル演奏のドボルザークの交響曲第8番。
1960年代前半の録音で、1970年頃に再発売されたレコードのジャケットがブリューゲルの『農民の踊り』であった。
その後、しばらくの間、ブリューゲルにはご無沙汰していたが、2011年の暮れ、ブリューゲルの代表作の一つである「ゴルゴタの丘への行進(十字架を担うキリスト)」を実写とCGで映像化したアート・ムービー、『ブリューゲルの動く絵』(2011年、レフ・マイェフスキ監督作品)をみた。
更に、2012年の秋、ウィーン美術史美術館で、『バベルの塔』『雪中の狩人』『農民の饗宴』など、ブリューゲルの名だたる作品を鑑賞した。
昨年は、東京都美術館でボイマンス美術館所蔵の『バベルの塔』も鑑賞した。
そして、今回の『ブリューゲル展』で、ブリューゲル一族が描いた数多くの作品を贅沢にも一時に鑑賞する機会を得たのであった。

この展覧会で驚いたのは、先ず、父、子、孫、曾孫とブリューゲル一族には脈々と絵の心がつながっているということである。
次に、驚いたことは、時代を経ても、油彩の色が鮮やかなことである。
この鮮やかさは二つ理由があり、ひとつはフランドル絵画独特の油絵の具を使っているから、もうひとつは、板、カンバスのほか、銅板、大理石などに描かれ、劣化が少ないからだという。

父、子、孫、曾孫など何れの作品も素晴らしいが、今回の展覧会で最も気に入った作品、そのベスト・スリーをここに挙げておこう。

第一位 
ヤン・ファン・ケッセル1世 『蝶、カブトムシ、コウモリの習作』1959年 油彩/大理石
第二位
同 『蝶、コウモリ、カマキリの習作』
1959年 油彩/大理石
第三位
ヤン・ブリューゲル2世 『聴覚の寓意』
1645–1650年頃 油彩/カンバス 

作品紹介

ポスター(冒頭掲載写真/左)
ピーテル・ブリューゲル2世 
『野外での婚礼の踊り』
1610年頃 油彩/板

ポスター(冒頭掲載写真/右)
ヤン・ブリューゲル1世、ヤン・ブリューゲル2世 
『机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇』
1615-20年頃 油彩/板

お気に入りの、ヤン・ファン・ケッセル1世の『蝶、カブトムシ、コウモリの習作』『蝶、コウモリ、カマキリの習作』は、こちらの東京都美術館のHPの「主な作品」でどうぞ。

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ブリューゲル一族の素晴らしい作品を鑑賞し、すっかりご機嫌で、北千住に向かった。

フォト:2018年3月7日

by ryujincho | 2018-03-07 23:31 | 街歩き、村歩き、ポタリング | Comments(0)


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