2月20日(火曜)、晴れ。
数十年ぶりに倉敷を訪ねた。
町歩きをしながら、倉敷の町並みを形作る「なまこ壁」を楽しむ。
「なまこ壁」は正式には「なまこ目地瓦張り」というようである。
「なまこ壁」には各種各様のものがあるが、正方形の瓦を張りつけ、目地を埋める漆喰を盛り上げているものが代表的な「なまこ壁」である。
この目地漆喰の断面が半円形で「なまこ」の形に似ていることから「なまこ壁」と呼ばれている。
なまこ目地には、水平に通る「一文字目地」と斜めに通る「筋違い目地」がある。
「筋違い目地」。
「四半張り」ともいう。
目地が斜めになっているので水切りがよいともいわれている。
「一文字目地」。
「馬乗り張り」ともいう。
「一文字目地」を「馬乗り張り」ともいう理由をアップで撮ったこの写真で説明しておこう。
縦に2本の線を馬の脚、その上の水平の線の中央に縦に立つ線を馬の首に見立て、「馬乗り張り」と呼ぶとのことである。
漆喰を塗り込めていない、正方形の瓦だけの壁もある。
こちらは、焼き杉板と白壁の塀。
左の建物の軒下の縁に少しだけ「なまこ」が施されている。
フォト:2018年2月20日