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龍人鳥の徒然フォト日記

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2016年 09月 15日

『男鹿半島/北緯40度の地、入道崎』

9月3日。
男鹿半島、北緯40度の地、入道崎。

青空に飛翔するトンボも一緒に(レンズに付着したゴミではありません。トンボです)。
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入道埼灯台。
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入道埼灯台は、1898年(明治31年)11月8日に点灯を開始。
高さ27.92mの灯台から15秒おきに発光する白い光は37km先まで到達するという。

入道埼灯台の能書きもさることながら、疑問に思うことは、何故、灯塔は真っ白ではなく、白と黒の縞模様なのかということである。
それは、真っ白だと、冬、雪が降ると海から灯台が見えにくくなるから、とのこと。
これに類する灯台は何処にあるのだろうと思い、電脳網で検索していたところ、敦賀海上保安部ホームページの「灯台豆知識」にヒットした。
灯塔は白黒のほかに白赤もあり、更に、灯火が赤という灯台もあることが判明。
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敦賀海上保安部
灯台豆知識/白赤横帯塗色

赤礁埼灯台は、大島半島の東端にあって、小浜湾に出入りする船舶の道しるべとなっています。
灯塔は、最小外径1.6m最大外径2.8m、灯塔高さ10.8mの「鼓形」をしており、雪の中での視認性を向上させるため、白赤横帯の塗色とされています。

航路標識の塗色及び灯質の選定基準に、「防波堤灯台等で左舷(塗色:白、灯色:緑)又は右舷(塗色:赤、灯色:赤)を明示する灯台以外は、 原則として塗色:白、灯色:白」とあります。 
ただし、「背景又は地理的な条件等により、白色では視認が困難である場合においては、白色と赤色又は白色と黒色をそれぞれ交互に帯状に塗色 することができる」と定めています。
また、二色を用いる場合の塗り分けについても、「白色と赤色又は白色と黒色をそれぞれ交互に帯状に塗色する場合の赤帯及び黒帯の幅は、地上 から構造物の頂部までの高さをほぼ奇数等分した値になるように塗色する」という基準があります。

白地に赤帯灯台は、当灯台(福井県)以西では島根・長崎に各2、鳥取・兵庫・徳島・愛媛・熊本・鹿児島に各1 標識あるだけです。
また、白赤横帯塗色の灯台で灯火の色も「赤」であるのは珍しく(原則的に白光です)、赤礁埼灯台と北海道の「サロマ湖口灯台」だけです。
赤礁埼灯台については、昼標効果と灯台の北方に干出岩の危険海域があり、港に入るための右舷標識として「赤色灯火」にしたものと思われます。
(中略)
なお、北海道・東北地方には、白赤のほか白地に黒帯の灯台も多数あります。
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大いにベンキョーになった。

日本海。
太陽の道が出来つつある。
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この地も夕日の景勝地だそうだ。

北緯40度のモニュメント。
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北緯40度よりも、真北のラインが強調されたモニュメントになっている。
南の方に振り向いて、北緯40度のラインを眺める。
三つ、並んでいる置き石の手前から三つ目の石の左右(東西)が北緯40度のラインなのである。
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モニュメントに刻まれた世界地図と北緯40度ライン。
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東経135度、日本標準時、子午線の町、明石(兵庫県)で育った小生としては、「北緯40度の地」を売りにすることについて、いささか疑問がある。
一方、以前、欧州へ向かう際、世界地図を眺めながら、地中海と東北地方はほぼ同じ緯度、北緯40度近辺にあるのだなあ、しかし、地中海は暖かい、東北地方は寒い、やはり、海流の影響が大きいのだろうなあ、と思ったことある。
そういう意味では、今回、「北緯40度の地」を訪れたことに意義を見出すことが出来たとも言えるのである。

男鹿半島最西端入道崎到達証明書。
『男鹿半島/北緯40度の地、入道崎』_a0289546_23243548.jpg
1989年、家族旅行で、ポルトガルへ行った。
そのとき、ユーラシア大陸の最西端、ロカ岬を訪ねた。
子供たちは「ユーラシア大陸最西端到達証明書」を貰った。
A4サイズくらいの大きなペーパーに、羽ペン文字で書かれた、写真入りの立派な証明書であった。
男鹿半島最西端入道崎到達証明書を眺めながら、そんなことを思い出した。

意識して巡ったわけではないが、「日本最北端の地、宗谷岬」、「関東平野の最東端、犬吠埼」、「房総半島最南端、野島崎」(島嶼を除く関東地方最南端でもある)、「四国最南端、足摺岬」(島嶼を除く)、「日本最西・最南の温泉、西表島温泉」などを訪ねたことも思い出される。
因みに、今回の旅では、本州最北端、大間崎と、太平洋側の北緯40度近辺、三陸の景勝地、北山崎(北緯39度58分49秒)も訪ねることとなっている。

犬吠崎とユーラシア大陸最西端のロカ岬は、<姉妹岬>になっている。
犬吠崎、ロカ岬、入道崎の北緯を調べると次の通りである。
犬吠崎:北緯35度42分28秒。
ロカ岬 :北緯38度46分49秒。
入道崎:北緯40度00分18秒
北緯からすると、入道崎の方がロカ岬の<姉妹岬>に相応しいかもしれない。

以上の如く、いろいろなことをベンキョー、且つ、思い出させてくれた入道崎であった。

フォト:2016年9月3日

by ryujincho | 2016-09-15 23:58 | 出羽国・陸奥国の旅 | Comments(0)


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