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龍人鳥の徒然フォト日記

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2015年 12月 04日

『昆虫少年交遊録/昆虫少年の木が伐採されちまった!』

11月30日(月曜)、かわせみ池に散歩に出掛けた。
何だか様子が違う。
”昆虫少年の木”が伐採されていることに気付いた。
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昨夏、今夏と2年続けて、かわせみ池で出遭った昆虫が大好き、昆虫の知識豊富、歩く昆虫図鑑のような少年と一緒にクヌギの木の樹液に集まる虫たちを観察、少年は網や手掴みで虫取り、小生はカメラで虫撮りをしており、今回、伐採されてしまったクヌギの木はそのうちの一本なのであった。

かわせみ池を半周したところで、「あの木の上から3分の1のところで切って降ろして、次、また3分の1のところで...」と造園業者さん3人が集まって伐採の手順を打ち合わせしている声が聞こえた。

「あっちのクヌギの木が伐採されてしまっていますが、虫食いにでもなったのでしょうか」。
「いえ、虫食いではありません。木と木が干渉し合っているものは伐採して欲しいという市の依頼で先週土曜に伐採したのです」。
「あの木は夏になると特によく虫が集まる木なんで、大事な木だったんです」。
「市の指示はサクラの木は残すように、ということなんです。切るのはサクラの木以外の木を、ということなんです」。
「市の指示なら皆さんに文句を言っても仕方ないですね」。
「市は予算があるときはどんどん植樹。しかも、無計画に。で、木が育つと干渉し合うということに。今や予算は厳しいですから、こんな立派な公園を作ることは出来ません」。
「そこの橋の袂のクヌギの木は切るんですか」。
「夏、スズメバチがよく来る木ですね」。
「そうです」。
「あれを切る計画はありません」。
「あのクヌギの木も樹液をいっぱい出すんで、虫がよく集まる木なんです。よろしく頼みます」。

明治神宮の内苑・外苑の森は計画的に植樹され、100年を経た今、立派な森が形成されている。
一方、当地の公園では、大きく育ち、且つ、昆虫たちのサンクチュアリとなっており、更に夏場は人間さまが休息する木陰をも作ってくれるクヌギの木を、よくもまあ、ばっさりと切ってしまったものだ。
まさにお役所仕事とはこのことであろう。

来夏、昆虫少年クンとここでまた遭うことであろう。
昆虫少年クンはがっかりするかもしれない。
今から、どう説明するか考えておきたい。

この日はカメラを携行していなかったので、後日、切り株を撮影した。

フォト:2015年12月4日

by ryujincho | 2015-12-04 23:58 | 昆虫少年交遊録(2014年~) | Comments(0)


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