(8月24日付ブログ『昆虫少年交遊録/三度目の遭遇の巻』 からの続き)
8月10日(日曜)。
台風11号で西日本は大荒れとのニュース。
当地は然程の影響はなく、前日よりもむしろ良い天気。
暢気なことながら、朝9時半頃、かわぜみ池近くのクヌギ林に<虫撮り>に。
<昆虫少年の木>では、サトキマダラヒカゲ、コムラサキ、ゴマダラチョウらが次々と登場。
アブラゼミも登場し、ゴマダラチョウ、コムラサキ、アブラゼミのスリー・ショット。
そこに、昆虫少年親子さんが登場。
「おはようございます」。
「おはようございます。一週間ぶりですね」。
前回、遭ったとき、ルリタテハのことを話題とした。
その時、「いつ、いつ、どこ、どこで?」と坊やは目を輝かせた。
そのルリタテハも登場した。
坊やは網を繰り出し、ルリタテハを捕まえた。
恒例となった、坊やがチョウを摘んでのワン・ショット。
裏翅は地味な枯れ葉模様、表翅は黒色に瑠璃色の帯。
ルリタテハは表裏で全く趣きの異なるチョウである。
表翅に黒色が少し薄くなった個所があり、坊やの人指し指は鱗粉で黒くなっている。
ちょっと強く掴み過ぎたのかもしれない。
ルリタテハをリリースした坊やは、大好きなカブトムシで遊び始めた。
坊やが着ているライトグリーンのTシャツの胸にクワガタやカミキリムシのプリントが並んでいる。
出遭う度にこのTシャツを着ているので、これは坊やの<虫捕り>のときの勝負服であるこに違いない。
(後日、このTシャツで面白いことが判明。それは第五話となる「五度目の遭遇の巻」にて)
クヌギの幹に別のカブトムシをリリース。
「メスを逃がしてやると来年もカブトムシが増えるからね」というお父さんの言葉に従って。
カブトムシは、一旦、下の方に向かって歩み出したが、そのあと、上へ上へと登って行き、枝分かれした蜜壷状態の昆虫酒場に到達した。
そんな我らの様子を実を付けたクヌギの枝からアカボシマダラが眺めていた。
フォト:2014年8月10日、かわせみ池近くにて
(つづく)