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龍人鳥の徒然フォト日記

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2013年 02月 15日

『8Bを求めて銀座八丁目』

最近、絵を描くことに目覚めた(???)盟友、松柏木殿から、数日前、次のような電子飛脚便が遣わされた。
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本日、SANKEI EXPRESの記事。
月光荘画材店。
銀座8丁目、中央通りから7丁目交差点を西へ曲がると小さなビルの1階にある、オシャレな画材店。
一度使うと手放せない、8Bのオリジナル鉛筆。
一本だけで濃淡が描きやすく、たくさん揃える必要はない。
絵を描かない人にも人気なのが、便箋やポストカード。
絶対に寄りたいのが、地下1階の珈琲コーナー。
ここで買ったポストカードに描いて投函する人も。
用意してある切手を貼って、備え付けのポストに入れるとオリジナルスタンプを押してくれる。
文化人が愛した画材で自由気ままに絵を描く。
銀座の街角で、そんなぜいたくな時間をすごしてみるのもよさそうだ。
銀座8-7-2 永寿ビル1階
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都内へ出掛ける機会があったので、この画材店を訪ねてみた。
中央通り、資生堂の角を曲がったところで、直ぐに見付かった。
『8Bを求めて銀座八丁目』_a0289546_18413819.jpg
ホルンを抱えた女の子の像を眺めながら、1階のドアを開く。
『8Bを求めて銀座八丁目』_a0289546_18415884.jpg
「8 B の鉛筆を」。
「奥にございます」と案内してくれた。
「どうぞ、お試しを」。
「私を絵を描きませんで、友だちからこんな店にこんなものが売られていますとメールを貰ったので、ちょいと来てみました」と言いながら、やっぱり、お試しを。
まろやか、である。
鉛筆の表現としては、ちょっと、おかしいかもしれないが...。
「皮製のキャップは、使い込んで行くとこのように飴色になるんです」。
「ほー、こりゃー、見事な色に変わっていますね」。
「鉛筆削りは、普通の細いのと、8Bの太いのとが削れるようになっています」。
「このスポイト状の先が筆になっているものは?」。
「携帯用の筆です。水をスポイト状のところへ入れて使うのです」。
「それでは、8Bの鉛筆と皮製キャップ、鉛筆削り、そして、消しゴムも頂戴しましょう。携帯用筆も頂戴しましょう」と小物駕籠にそれぞれ二つずつ入れる。
レジで代金を支払う。
包み紙はないが、小分けしてセロファン製の袋には入れてくれるという。
「1セットずつ、別々でお願いします。ひとつは鉛筆をもう1本追加しておきましょう」。

地下へ降りてみる。
階段の途中に掲げられた、店名と創業年。
『8Bを求めて銀座八丁目』_a0289546_18422966.jpg
地下の扉の横にはホルンが。
『8Bを求めて銀座八丁目』_a0289546_18425397.jpg
「製品は、どれもホルンのマークが入っていますが、ホルンの意味するところは?」。
「ホルンは狩人のコミュニケーション手段のひとつです。このお店は広告とか宣伝とかは余りしませんので、皆さんの口コミでお友だちに伝わってくれればな、ということで、ホルンなんです」。

このあと、備前守殿、伊豫守殿と2ヶ月に1回の大放談会があった。
「さっき、銀座の月光荘なる画材店に立ち寄って来ました」。
「月光荘画材店、何処かで聞いた名前だなあ。そうそう、昔、何か事件があったんだ」と備前殿。
帰宅後、調べてみた。
確かに、1980年代後半に事件があった。
しかし、今は創業当時と同じように画材だけを扱っている。

店の雰囲気は、オッチャン風というよりも、若い女性が好きそうな感じである。
店員さんは、みなさん、親切丁寧である。
何か、ほっとするような感じのする店である。

「8 B を求めて銀座八丁目」 霹靂火

フォト:2013年2月14日

by ryujincho | 2013-02-15 19:12 | Comments(0)


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