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龍人鳥の徒然フォト日記

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2012年 11月 20日

『ネイチャー・ワールド/仁義ある戦い』

手賀沼にてダイサギ対コサギの抗争が勃発!
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抗争の全貌はこうだ。
11月14日の正午前、手賀沼は普段と変わらない様子であった。
いつも見慣れた鳥であるダイサギが一羽、その立ち姿を水に映していた。
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しばらく眺めていると、鋭い眼で水辺の草叢の方を睨みつけ始めた。
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そして、静寂を破るが如くに、雄叫びを一声、上げた。
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雄叫びを上げるやいなや、水辺の草叢に突進し始めた。
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ダイサギが水辺の草叢に消えた瞬間、草叢の陰からコサギが飛び出して来た。
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コサギの飛び出して来た姿が何とも滑稽だなと思った瞬間、それに続いてダイサギも飛び出して来た。
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ダイサギ対コサギの"仁義なき戦い"が始まった。
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"仁義なき戦い"に敗れたコサギは何処かへ飛び去るのかと思いきや、何事もなかったかのように、ダイサギとそれなりの距離を保ちながら、同じ水域に留まるのであった。
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そして、暫らくすると、再び、ダイサギとコサギが動きだした。
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ダイサギはコサギを少し威嚇したが、それ以上には苛めなかった。
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コサギは「次は負けねえぞっ!」とダイサギを威嚇するかのように羽を広げた。
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だが、威嚇ではなかった。
「覚えてろよっ!」と捨て台詞を残し、飛び去っていった。
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これで終わりじゃ、面白くないじゃんと思いながら、勝ち残り組のダイサギを眺めていたところ、再び、コサギが戻って来た。
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お互い、距離を保ちながら、同じ水域で、大鷺組と小鷺組は、それぞれの縄張(しま)を張り、共存共栄の姿を見せるのであった。
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ダイサギとコサギの二羽は「仁義なき戦い」ならぬ「仁義ある戦い」を見せてくれたのであった。

フォト:2012年11月14日

<あとがき>
獅熊練図50-500mm(APS-C換算75-750mm)を導入して以降、初の大作(???)を撮ることが叶いました。
手持ちは重いですが、その分、鳥の動きに合わせ、カメラも自由自在に動かせます。
写真はノンフィクションですが、構成はセミ・ノンフィクション、即ち、撮影枚数76枚から21枚を選び出し、並べ替え、ひとつの物語仕立てとしたことにより、或る意味、フィクションとも言えるからです。
約20分間に亘るダイサギとコサギの名演技に、感謝、感謝です。
そして、鳥見的には、このフォトを眺めながら、ダイサギ、チュウサギ、コサギの嘴や脚、指の色、その他諸々の特徴を今一度、ベンキョー、確認することが出来ました。
2012年11月20日

by ryujincho | 2012-11-20 23:58 | 鳥見雑記 | Comments(2)
Commented by brompton_2006 at 2012-11-26 06:28
サギたちの姿態、いろんな姿を撮りましたね。
獅熊の手もちの威力ですね。
あれだけの望遠が手もちできるのがうらやましい。
これからの鳥見報告がたのしみです。
Commented by ryujincho at 2012-11-26 18:40
松柏木殿 
見慣れた鳥ながら、この日はじっくりと。
すると、こんな風景に出くわした次第。
じっくり、は獅熊練図のお陰です。
ズームアップしてファインダーを覗いていると、重さのこともあって、視界が微妙に揺れて船酔い状態に。
で、微妙な揺れによるファインダー内の構図の揺れはちょいと無視し、連射して、船酔い状態を解消しています。
カメラを携え、jitensha に乗っての狩猟民族にとって、この獅熊練図はサイコーです。
ええ練図を推奨していただき、感謝、感謝です。


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