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龍人鳥の徒然フォト日記

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2018年 01月 11日

『バン』

1月11日、晴れ。
手賀沼へ出動。
南岸を走っていたとき、沼とサイクリングロードの間にある草地で2羽の鳥が餌をついばんでいる姿が目に入った。
直ぐに jitensha を止めると驚いて逃げてしまうかもしれないので、10メートルばかり通り過ぎて jitensha を止めた。

先ずは、カメラに収めることが大事。
急ぎ、カメラを構え、シャッターを切る。
バンのようだが、そうでもないようにも見える。
『バン』_a0289546_06484704.jpg
鳥の特徴を捉えるべく、ズームアップして<鳥見>。
普段、見掛けない鳥だなあと思う一方、バンではないかな?とも思いながら眺めるのであった。
『バン』_a0289546_07151809.jpg
『バン』_a0289546_07165780.jpg
バンと思えるがそうでもないようにも見えるので、<鳥見ング>図でじっくりと眺めてみる。
『バン』_a0289546_07235590.jpg
脇の白い斑点や緑色の足から、バンと思える。
しかし、バンの最も大きな特徴は真っ赤な嘴と額板だが、この2羽の嘴と額板は褐色である。
全体的に、羽の色も薄い。
バンの幼鳥か若鳥かもしれないと思うも確証はない。

電脳網で「クイナ科一覧」を検索し、クイナ科の鳥たちの写真と見比べてみた。
ピタリと該当するものはない。

翌日、図書館で鳥類図鑑を参照。
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体は黒っぽく、背は暗い緑褐色。
脇にある一筋の白い縦斑と下尾筒の白色の三角斑が目立つ。
足と指は長く、緑黄色。
冬羽は嘴の赤みがなくなる。
若鳥は全体が褐色で下面は淡色。
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「冬羽は嘴の赤みがなくなる」とある。
なるほど、成鳥であっても冬羽は嘴は赤くないのだ。
若鳥の特徴についても気になる。
別の図鑑で、若鳥の特徴を調べてみた。
若鳥の記述はなかったが、幼鳥の記述があった。
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幼鳥は全身が褐色で喉と下面は淡い。
嘴は黄褐色で、虹彩は黒い。
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成鳥の虹彩は赤いが、幼鳥の虹彩は黒いということが分かった。
<鳥見ング>図を見ると、虹彩は黄褐色である。

あれやこれやを総合的に考えると、手賀沼南岸で出遭った2羽は、バンの若鳥である可能性が高い。
機会があれば、鳥の博物館の学芸員さんに確認しておきたい。

フォト:2018年1月11日





by ryujincho | 2018-01-11 23:32 | 鳥見雑記 | Comments(0)


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