8月30日。
美瑛。
なだらかな丘が連なる。
眼前に広がる丘は、十勝岳連峰ができる以前の、今から190万年前と120~110万年前に起きた巨大噴火に伴う火砕流により運ばれてきた軽石、火山灰、礫などからできているという。
大量の火山灰や軽石を運んだ大噴火の後、十勝岳連峰を形作る火山活動が始まり、先ず、富良野岳などの火山が活動し、次いで、美瑛岳、オプタテシケ山、上ホロカメツトク山などの火山が次々と形成され、十勝岳は現在でも活動している火山である。
火砕流によって運ばれてきた軽石、火山灰、礫形などから形成成された美瑛の土地の開拓が始まったのは、1894年(明治27年)頃からのことである。
この地の人々は丘と傾斜地からなる地形や火山灰土壌の特性とうまく付き合いながら、畑を耕し、美瑛の農業を支えている。
(十勝岳ジオパーク ビュースポット説明板より抜粋)
ケンとメリーの木。
今を去ること、45年前、日産自動車、4代目スカイライン「ケンとメリー」のCMに登場したポプラの木は、美瑛の丘の、この木なのであった。
丘に広がる畑を眺めながら、開拓が始まった頃の労苦は如何なるものであっただろうかとその大変さを想像するのであった。
フォト:2017年8月30日