龍人鳥の徒然フォト日記

ryujincho.exblog.jp
ブログトップ
2015年 11月 01日

『ハロウィーンの怪』

a0289546_74444.jpg

歯科に通っている。
2ヶ月毎に歯のクリーニング。
受付の脇の黒板に「歯lloween...」の文字と共にカボチャの絵。
この歯科は子供も多く、いつもディスプレーにはディズニー映画が流れており、黒板の「歯lloween」も子供向けのものなのだろう。

順番が回って来た。
歯科衛生士さんから「以前、イギリスにおられたと聞いたことがあるんですが、イギリスのハロウィンはどんな様子なのでしょうか」と。
20数年前、ロンドンに住まいしていた頃、当地の歯科でブリッジを施したことがあり、イギリスの話をしたので、こんな質問が出たのであった。
「ロンドンの辺りでは、今、日本でやっているようなハロウィーンの様子はありませんでした。
そもそもはケルト人の風習とカトリック教が結びついたよう。ケルト人はブリテン島の先住民。アングロサクソンが流入し、僻地に押しやられ民族。スコットランドやアイランドに今も住んでいます。ロンドンの辺りでは、ハロウィーンではなく、ガイ・フォークス・ナイトという風習でした。イギリスの南の方はカトリックではなく、新教なので、ハロウィーンの風習は残らなかったのかもしれません。スコットランドやアイルランドからアメリカに多くの人が移住したので、アメリカで今のようなハロウィーンになり、それが日本に伝わったということでありましょう。因みに、ハロウィンという言い方をしますが、あれはハロウィーンが正しいのでありましょう。且つ、アクセントは、『ハ』ではなく、『ウィ』につきます」と饒舌に語ってしまった。

自宅に戻り、ヨメにこの話をしたところ、「夜、ドアをノックする音が聞こえ、出たところ、子供たちが。お菓子を渡したりしていました」と。
小生にはそんな記憶はなく、不在にときのことであったのだろう。
記憶にあるのは、ガイ・フォークス・ナイトの、しょぼい打ち上げ花火だけである。

念のため、広辞苑、ジーニアス英和辞典、オックスフォード現代英英辞典を紐解いてみた。
広辞苑にはこうあった。
----------------------
Halloween(ハロウィン)
諸聖人の祝日の前夜(10月31日)に行われる祭り。
スコットランド・アイルランドに起源を持つアメリカの祝い。
-----------------------
広辞苑では「ハロウィーン」ではなく、「ハロウィン」と記載されている。

ジーニアス英和辞典ではこうあった。
------------------------
Halloween, Hallowe'en
ハロウィーン、万聖節(All Hallows, hallowmas, All Saint's Day)の前夜祭《10月31日の夜》
《主に米国で悪魔などの扮装をした子供が"Trick or treat!(ごちそうくれなきゃ、いたずらするぞ!)》と言って近所を回り、近所の人は"I'm scared."(わあ、恐い)と言って菓子・果物を与える;英国ではGuy Fawkes Night(11月5日)の方が盛ん》
------------------------
おおむね、歯科衛生士さんに対し述べた内容で間違いはなかったようだ。

オックスフォード現代英英辞典ではこうあった。
------------------------
Halloween, Hallowe'en
the night of 31st October when it was believedin the past that dead people appeared from their graves, and which is now celebrated in the US, Canada and Britain by Children who dress as GHOSTS, WHICHES, etc.-see also TRICK OR TREAT
------------------------
ここではBritain も含まれている。
Guy Fawkes Night の記述はない。

そんなこともあり、冒頭の、昨秋、カナダを旅したときに撮った収穫祭の写真を引っ張り出してみたのであった。

「収穫祭」、これはいい響きの言葉だ。
日本では、新嘗祭、収穫祭、秋祭り、新嘗祭が転じて勤労感謝の日として祝日が設けられた。
渋谷あたりで騒いでいる連中の中で、ゾンビの扮装をしている人は理に適っている、ドラキュラや狼男もまあ、いいだろう、それ以外はただの仮装行列だ。
小生が渋谷へ繰り出すとせば、その扮装は、ペンギンか龍、はたまた、カッパかゴジラなのだが、それなら、やっぱり、仮装行列だ。
そもそも、仮装は子供の行事なので、ジジイの小生が然様なことをする訳もないのだが...。
更に申せば、ハロウィーンの歴史や日本の宮中行事である新嘗祭、その流れを汲んで設けられた勤労感謝の日などの歴史を知った上で騒いでいるのであれば、それはそれでよいだろう。
そうでない人はおバカさん、今からベンキョーしても遅くはないだろう。

それにしても、何で、日本で、ハロウィーンなんだろう?
そんなことを思いながら、渋谷のおバカな様子を伝えるニュースを見るのであった。。

フォト:2014年9月26日、カナダ、セント・ジョセフ湖近くにて
[PR]

by ryujincho | 2015-11-01 06:48 | 街歩き、村歩き、ポタリング | Comments(0)


<< 『ゴジラの日』      『ジャパン・バード・フェスティ... >>