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龍人鳥の徒然フォト日記

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2015年 08月 09日

『昆虫少年交遊録/今年二度目の遭遇の巻』 ib-2

8月9日(日曜)。
早朝ポタリング兼<虫撮り>で手賀沼に出掛ける。
先ず、かわせみ池近くのクヌギ林に立ち寄る。
昆虫少年ファミリーに遭遇する。
6月28日以来のことである。

少年は虫捕りに余念がない。
『昆虫少年交遊録/今年二度目の遭遇の巻』 ib-2_a0289546_1125283.jpg
お父さんはベンチで仮眠中。
『昆虫少年交遊録/今年二度目の遭遇の巻』 ib-2_a0289546_1163086.jpg
「坊や、おはよう」。
「おはようございます。ケースの中の虫、写真に撮りますか。今日は少ないですけど」。
「撮らせて貰いましょう」。
『昆虫少年交遊録/今年二度目の遭遇の巻』 ib-2_a0289546_119354.jpg
カブトムシ(♂) x 1、カブトムシ(♀) x 1、クワガタ x 1、コクワガタ x 2。

どの虫をどの木で捕ったか、樹木を1本ずつ案内してくれた。
「今年は、サトキマダラヒカゲとコムラサキはいるんだけど、アカボシゴマダラは見掛ないね」。
「アカボシゴマダラは10時頃から出て来ます。温度が上がってから出て来ます」。
「なるほど。いつも、朝早くしかここに来ていないので、見掛けないんですね」。
昆虫少年の本領発揮の発言あり。
そして、何処からかアカボシゴマダラの死骸を拾って来た。
益々、昆虫少年の本領発揮である。
『昆虫少年交遊録/今年二度目の遭遇の巻』 ib-2_a0289546_128886.jpg
8月8日付けブログで「今年のクヌギ林の昆虫酒場は蝶の集まりが鈍い。今年、ここで見掛けたのは、サトキマダラヒカゲとコムラサキだけ。昨夏、毎度のように昆虫酒場に集まっていたアカボシゴマダラは皆無である」と綴ったが、これは訂正しておかねばならない。

お父さんが仮眠から覚醒。
「おはようございます」。
「おはようございます」。
「暗いうちから来ていたのですか」。
「夜中の3時から来ていました」。
「前回、会ったとき、荒川自然公園でオオムラサキが見られると教えて貰ったので、7月に行って来ました」。
「こちらも、前回、教えて貰った昆虫映画『アリのままでいたい』を見て来ました」。

そうこうしていたとき、別の親子さんが現れた。
小さな虫ケースにメスのカブトムシが入っている。
お爺さんが捕って来たものだという。
「オスのカブトムシをあげましょうか」と昆虫少年くん。
自分のケースからカブトムシのオスを取り出し、「これはあそこの樹液にいました」と解説しながらプレゼント。
更に言葉を続けて、「ベニスズメ」もいました、と。
カブトムシのオスを貰った坊やのお父さんから「ベニスズメ?」との確認の言葉。
「ベニスズメという名前の蛾です」と昆虫少年。
「昆虫博士ですね」とこのお父さんは感心すること、しきり。

カブトムシ親子さんが去ったあと、昆虫少年のお父さん曰く、「学校でも昆虫博士と呼ばれているようです」。
「ということは、学校でもずーっと、虫の話をしているということなんでしょうね」。
「そうなんです。虫の話はそこまでにして、と先生に言われているそうです」。
「秀でているものがあるということはいいことです」。

昆虫少年は今年から小学1年生。
昨夏、出遭ったときは幼稚園の年長さんながら、いろんな昆虫の名前を知っており、且つ、机上のみならず、実際に虫を捕ったり、育てたりしている実践派なので、敬意を込めて『昆虫少年』と名付けた次第であるが、そろそろ『昆虫博士』に格上げせねばならないかもしれない。

虫捕りも得意だが、木登りも得意。
『昆虫少年交遊録/今年二度目の遭遇の巻』 ib-2_a0289546_1532488.jpg
お父さんから「桐生市に群馬昆虫の森というのがあります。自然の中で虫捕りも出来ますし、温室で南の蝶を見ることも出来ます。子供だけでなく、大人も楽しめます」という情報を貰った。
こちらからもお返しとして「時事通信に昆虫好きの記者さんがいまして、『昆虫記者のなるほど探訪』なる本を出しています。時事通信のホームページにもこの昆虫記者さんのコーナーがあります。結構、面白いので、ご参考まで」と伝えた。

群馬昆虫の森をネットで調べてみた。
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「群馬県立ぐんま昆虫の森」。
群馬県桐生市新里町鶴ヶ谷460-1
約48haの土地に里山を復元。
冨士山沼ゾーン・雑木林ゾーン・桑畑ゾーン・水田ゾーンの4つのゾーンを配し、出来るだけ自然環境に近い状態で多種にわたる昆虫を飼育している。
また、巨大なガラス張りの生態温室は建築家の安藤忠雄が手がけている。
また、昆虫観察館では自然観察プログラム・里山生活体験プログラム・館内体験プログラムが組まれたり、別館では図鑑や学会誌などが多く貯蔵されているフォローアップ学習コーナー、かやぶき民家がフィールド上にある。
亜熱帯を体感できるエリアの代表として西表島の自然が再現されている。
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興味深い施設である。
<ハウスもの>ながら、オオゴマダラに再び会える場所ということである。

「そろそろ、7時。樹液の出方も少なくなるので、そろそろ帰ろう」とお父さん。
「アカボシゴマダラを見てから帰りたいな。10時に出ているからそれから帰ろう」と昆虫少年。
そう言い残し、網を持って再び虫捕りに...。
『昆虫少年交遊録/今年二度目の遭遇の巻』 ib-2_a0289546_2222099.jpg
明日から8月も中旬。
昆虫少年の夏はまだまだ続くのである。
そして、<虫撮りGG>の季節も。

フォト:2015年8月9日

by ryujincho | 2015-08-09 23:58 | 昆虫少年交遊録(2014年~) | Comments(2)
Commented by settsuno-kami at 2015-08-10 16:59
久々のいつものきめの細かい調査報告で楽しめました!
Commented by ryujincho at 2015-08-10 23:29
摂津守殿 
小学校低学年の子供さんに遊んで貰っている夏のひとこま。
某芥川賞作家の言葉を借りれば、文章を書くのが好きなんです、ということかと。


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