NHK「ダーウィンが来た!」。
6月28日の放送は「昆虫の里山 ハンミョウ 驚異!狩りのワザ」であった。
「日本の里山にすむ美しい昆虫ハンミョウ。猛スピードで地面を走り、牙のようなアゴで 獲物を狩る姿は小さな“猛獣”。驚きの狩りのワザを持つ幼虫の名ハンターぶりも紹介」の予告編通り、美しい姿に似合わず、獰猛!
番組を見終わって、そういえば、数年前、千ヶ峰(兵庫県)を山歩きした際、林道でハンミョウの写真を撮ったことがあったなあと思い、<蔵>でその写真を探してみた。
あった。
昆虫の中で美しいものはヤマトタマムシとハンミョウ。
但し、ハンミョウは人気がない。
その理由は牙のような顎をした容貌によるものであろう。
ヤマトタマムシは標本となってもその美しさは衰えないが、ハンミョウは標本にすると色褪せてしまう。
故に、自然の中でしかその美しい姿を見ることが出来ないハンミョウこそが美しいのである。
そんなことを時事通信社の記者、天野和利さんは自著『昆虫記者のなるほど探訪』で綴っていた。
フォト:2012年10月2日、千ヶ峰(兵庫県)にて