人気ブログランキング | 話題のタグを見る

龍人鳥の徒然フォト日記

ryujincho.exblog.jp
ブログトップ
2014年 08月 07日

『あれは何だろう?』

あれはなんだろう?/その一。
遠く、葉っぱの先っぽに光るものが見える。
小さな昆虫のようにも見える。
105mmのマクロレンズしか携行しておらず、取り敢えず、レンズの届く範囲で撮り収める。
『あれは何だろう?』_a0289546_10134413.jpg
拡大してみる。
『あれは何だろう?』_a0289546_10191523.jpg
背中の感じからして、テントウムシでもないし、甲虫(こうちゅう)の一種でもなさそうである。
小粒であるから、カメムシの一種かもしれないと思い、昆虫図鑑のカメムシの項を開き、1ページずつ繰りながら、丹念に見比べてみる。
あった!
「マルカメムシ。体長5mm前後。表面に光沢があり、黄褐色の地色に細かい黒い点が密にある。野生植物の他に、作物のダイズやアズキを食害する」。
確かに、写真を見ると、野草の葉が随分と喰われているのが分かる。

カメムシや 図鑑とびだし 野の草に  霹靂火


あれは何だろう?/その二。
稲の葉に何か白っぽいものが見える。
虫か、或いは、その蛹のように見える。
105mmマクロレンズしか携行しておらず、取り敢えず、レンズの届く範囲で撮り収める。
『あれは何だろう?』_a0289546_1544282.jpg
拡大してみる。
『あれは何だろう?』_a0289546_155770.jpg
思わず、笑ってしまった。
イネの葉に引っ掛かった、クヌギらしき枯れ葉であった。
引っ掛かったのは枯れ葉だけでなく、小生自身も引っ掛かってしまったのだ。
<虫撮り>のときには、何でもムシに見えてしまうのだから仕方がない。
それにしても、イネの葉と枯れ葉の相性がよいのか、上手く引っ掛かっている。

幽霊の 正体見たり 枯れ尾花  横井也有
昆虫の 正体見たり 枯れ葉哉  霹靂火


あれは何だろう?/その三。
サクラの幹にチョウらしきものが止まっている。
遠目にはそのように見える。
しかし、<あれは何だろう?/その二>の事例もあるので、そう簡単に引っ掛かったりはしない。
あれは幹に止まるチョウではないぞ、幹に生える彦生え(ひこばえ)の葉だぞ、と自らに言い聞かせる。
近寄って、カメラに収めた。
<あれば何だろう?>の三つ目のコレクションとして。
『あれは何だろう?』_a0289546_10524039.jpg

彦生えや みどりの蝶に 変身し  霹靂火


フォト:2014年7月21日(#1&#2)、30日(#3)、手賀沼北岸にて

by ryujincho | 2014-08-07 16:11 | 虫撮りの記(2014年) | Comments(0)


<< 『三角野郎』      『稲の葉に自慢の鎌を映す蟷螂』 >>