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龍人鳥の徒然フォト日記

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2014年 06月 07日

『ロケ地探訪記/ワープステーション江戸/NHK大河ドラマ』

「ロケ地探訪記/ワープステーション江戸/NHK大河ドラマ」。
書き出しは、6月5日付と同じ文と写真で始めたい。

昨2013年11月半ば、ロケ地探訪のひとつとして「ワープステーション江戸」を訪れた。
足は、勿論、愛馬ベデワン・ホワイトを駆っての、利根川、小貝川を越えての自走である。
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ここを訪れるのは、これで二度目だ。
前回はいつ訪ねたか記憶にない。
多分、開園間もない2000年頃に訪ねたのではないかと思う。

江戸ワープステーションは映画撮影のオープン・セットを兼ねたテーマパークである(写真は広い駐車場とオープン・セットの外観)。
当初、茨城県と伊奈町(現・つくばみらい市)の出資による第三セクターの運営でスタートしたが、その後、経営難となり、現在はNHKの関連会社の所有となっている。
NHKの時代劇を見ているとこれでもかというくらいにこの地での撮影場面が登場する、知る人ぞ知る場所である。

入り口を入る。
NHK大河ドラマの展示を見る。
「大河ドラマが描いた時代」。
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平安~鎌倉時代。
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南北朝時代~現代。
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この資料から分かること、それは大河ドラマは戦国時代と幕末が圧倒的に多いということである。
そして、その間で、時々、赤穂浪士が入るということである。
赤穂浪士に関わる大河ドラマは4作ある。

大好きな赤穂浪士をワープステーション江戸でコレクション。

大河ドラマ「赤穂浪士」
原作/大佛次郎
大石内蔵助/長谷川一夫
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大河ドラマ「元禄太平記」
原作/南條範夫
柳沢吉保/石坂浩二
大石内蔵助/江守徹
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大河ドラマ「峠の群像」
原作/堺屋太一
大石内蔵助/緒形拳
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大河ドラマ「元禄繚乱」
原作/船橋聖一「新・忠臣蔵」
大石内蔵助/五代目中村勘九郎(十八代目中村勘三郎)
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大河ドラマ「赤穂浪士」のクレジット・タイトル/大石内蔵助 長谷川一夫。
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当時、流行語大賞なるものがあったなら、長谷川一夫の、あの少し鼻に掛かった声での「各々方」は流行語大賞をゲットしたであろう。
音楽は芥川也寸志。オープニングで流れるテーマ曲は、今年の「軍師官兵衛」を含む大河ドラマ全53作品中、ベスト・ワンであろう。
因みに、長谷川一夫は、このNHK大河ドラマに先立つこと、6年前に、映画「忠臣蔵」(1958年、大映)でやはり大石内蔵助を演じている。
また、滝沢修がこの大映映画「忠臣蔵」と大河ドラマ「赤穂浪士」で吉良上野介を演じている。
長谷川一夫と滝沢修が大石内蔵助役と吉良上野介役で連続して競演しているのは偶然なのであろうか。

NHK大河ドラマ「赤穂浪士」が放送されていた頃、小生は中学3年の三学期から高校1年にかけての頃だ。
その頃は既に「時代劇は東映」の気分から脱していたが、幼い頃はチャンバラ映画は東映一筋。
大石内蔵助は片岡千恵蔵、吉良上野介は月形龍之介でないと落ち着きがよくない。
この二人が出演している「赤穂浪士」(1961年)を、時々、愛蔵DVDで観て、悦に入っている。
因みに、この2年前に千恵蔵は「忠臣蔵 桜花の巻・菊花の巻」でも大石内蔵助を演じている。
このときの吉良上野介は進藤英太郎である。
進藤英太郎も悪役がよく似合う役者であった。

余談が過ぎた。
NHK大河ドラマ「赤穂浪士」に話を戻そう。

「演出家 大原誠さんの思い出 大河ドラマ黎明期」。
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このパネルの記述や写真をここにピックアップしておこう。
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大原誠
1937年生まれ。
1960年NHKに入局し、大河ドラマ黎明期の第1作「花の生涯」で演出助手を、第2作「赤穂浪士」で製作助手を務める。
1965年にイタリア国立映画実験センター監督科に留学。
大河ドラマ計7作品の演出をてがけた。
主な演出作品
[大河ドラマ]
「樅ノ木は残った」、「元禄太平記」、「風と雲と虹と」、「草燃える」、「徳川家康」、「八代将軍吉宗」、「元禄繚乱」
[他]
「飢餓海峡」、「静かなる爆薬」、「真田太平記」、「イキのいい奴」、「円空」、「不熟につき」、「人間到る処青山あり」など
著書
「NHK大河ドラマの歳月」(1985年、日本放送出版協会 発行)
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NHKの演出家は海外留学をさせて貰えるのである。
大原誠は京都大学文学部イタリア文学科卒なので、イタリアへ留学したことは頷ける。
大原誠は、赤穂浪士ものの大河ドラマ4作品のうち、「元禄太平記」と「元禄繚乱」の2作品の演出に携わっている。
若い頃に「赤穂浪士」の製作助手を務めたことがここに繋がっているのかもしれない。
彼は赤穂浪士が好きなのだということも窺える。

松の廊下。
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討ち入り。
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写真には「炭小屋から引き出され、うなだれる吉良上野介(滝沢修)」のキャプションが付されている。
当然のことながら、当時の放送はモノクロであるが、この写真はカラーである。
スチール写真として撮られてものなのであろう。

「吉良邸討ち入り」のシーンで作成された青焼き図面(複写)。
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「吉良邸討ち入り」の撮影では大河ドラマ初の独自オープンセットを建造。
討ち入りシーンは東京都杉並区にあった野球グランドに吉良邸の長屋門を作り、真夏の8月に撮影を行った。
そばを走る井の頭線の終電から始発電車までの短い時間でのあわただしいロケだったが、周辺の樹木に潜んでいる夏の虫の鳴き声に邪魔され、虫退治をするなど、電車の始発時間までという制限と虫に悩まされたロケだった。
図面、写真:富樫直人さん提供
解説:富樫直人さんが語る当時の思い出より
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電車の音と虫退治、こういう裏話は大好きだ。

この日、自宅から利根川、小貝川を渡り、ワープステーション江戸へワープ、否、自走であった。
利根川や小貝皮の辺りは、その昔、平将門が走り回っていたところでもある。
ということで、海音寺潮五郎原作の大河ドラマ「風と雲と虹と」もアップロードしておこう。
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平将門に扮した、どーもくん。
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ドラマで平将門を演じたのは加藤剛であったが、どーもくんもなかなかよく似合っている。

こう綴りながら、どーもくんはいつ誕生したんだろうと思い、調べてみた。
1998年12月22日、NHK-BSの放送開始10周年を記念して誕生。
ということは、どーもくんが生まれた後の大河ドラマ第1作は「元禄繚乱」(1999年、第38作)である。
その「元禄繚乱」で大石内蔵助に扮した、どーもん。
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大石内蔵助に扮したどーもくんのベストは「峠の群像」での山鹿流の陣太鼓を打つ姿。
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大河ドラマに関わることとして、今年、3月30日付のブログ「ロケ地探訪記/佐原」で次のように綴っている。
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大河ドラマの誘致キャンペーン。
2年前、通りで見た幟旗やポスターは今も健在であった。
2年前にみた幟旗やポスターが健在であるということは今も誘致活動が続いているということである。
2018年が伊能忠敬没後200年ということだ。
2009年に『伊能忠敬、間宮林蔵師弟ゆかりの地を訪ねて』と題し、佐原をはじめ、あちらこちらをポタリングしたことがあり、伊能忠敬は大好きな人物のひとりである。
大河ドラマで伊能忠敬が取り上げられることを大いに期待したい。
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大河ドラマには物申したきこと多々あり。
二度と見ないと思ったこともあるが、ついつい見てしまうのである。
「大河ドラマで伊能忠敬が取り上げられることを大いに期待したい」と綴るということは、大河ドラマのファンと思われても仕方がないだろう。
どーも。

フォト:2013年11月16日

by ryujincho | 2014-06-07 23:23 | 映画三昧 | Comments(2)
Commented by brompton_2006 at 2014-06-10 21:17
NHKの「赤穂浪士」が最高でした。
高校生やったと思うのですが。
これで大佛次郎の『赤穂浪士』を読みました。
堀田隼人もいましたね。
Commented by ryujincho at 2014-06-10 23:31
松柏木殿 
堀田隼人は林与一。
長谷川一夫の親戚やから起用されたんちゃうかと言われたことも。
蜘蛛の陣十郎は宇野重吉。
この人は名優でしたね。
息子の寺尾聰は、近年、お父さんそっくりに。
堀田隼人や蜘蛛の陣十郎のような架空の人物を入れることで物語が一層おもしろくなる。
俳優陣もさることながら、大佛次郎の原作が立派やからええドラマに仕上がっているということでありましょう。


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