利根運河の土手に咲く黄色い花はヒガンバナだと思い込んでいたが、ショウキズイセンであった。
ヒガンバナを求めて、jitensha を走らせる。
あちらこちらに赤い花を見せているが、赤と白が混ざって咲くなど、琴線に触れるような咲き方の花はない。
布施弁天下に至る。
あった。
赤いヒガンバナに加え、白いヒガンバナも。
白いヒガンバナはシロヒガンバナ(白彼岸花)ともシラハナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)ともいう。
白いヒガンバナはショウキズイセンとヒガンバナの自然交雑種である(これ、今回、ベンキョーしました)。
花の周りをナミアゲハ(並揚羽)が飛んでいる。
数年前、利根運河でショウキズイセンの黄色い花に真っ黒なクロアゲハが飛んで来たときは不気味であったが、赤いヒガンバナにナミアゲハは然様な感じにはならないのが不思議だ。
ヒガンバナの雄しべがナミアゲハの翅に重なり、美しい。
ナミアガハの口吻が見える。
ヒガンバナの蜜はどんな味なのであろう。
因みに、ヒガンバナの鱗茎(球根)には毒が含まれているが、蜜に毒はない。
「花と蝶」。
よき語呂の言葉に相応しい光景だ。
この世の中で苦手なものは蝶と蛾だ。
翅を広げているところを見ると鳥肌が立ってしまう。
だが、ガマンして直視。
蝶がいなくなっても緋色の花は美しい。
フォト:2013年9月27日、布施弁天下にて