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龍人鳥の徒然フォト日記

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2013年 07月 28日

『映画三昧/四作、まとめて』

「奇跡のリンゴ」(6月28日)
奇跡のリンゴ、観ましたか?
6月下旬、映画の友、呑ちゃんからの電子飛脚便にそう綴られていた。
早速、シネコンに足を運んだ。
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「涙が止まりませんでした」との前宣伝であったと記憶。
映画で涙が出たのは1985年に観た市川昆監督作品「ビルマの竪琴」以来なく、涙を期待。
しかし、涙が出るほどのものではなかった。
阿部サダヲ、菅野美穂の、苦労はあるが、明るい夫婦が印象的。
そして、父親役の山崎努が変らずいい演技をしている。
青森県に、何故、リンゴ農家が多いか、リンゴ栽培の歴史も知ることが出来た。

「アンコール!!」(7月10日)
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kazusayomeの誘いで、シネコンに足を運んだ。
連れ合いが健在の人も連れ合いを亡くした人も必見の映画かと。
主演はテレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイブ。
40数年前、浪人時代の1967年に、テレンス・スタンプ主演の「コレクター」(1965年作品)を観たと記憶する。
学割で予備校の身分証明証を見せて、何となく気恥ずかしい気がしたことを思い出す。
映画のストーリーは忘れたが、不気味な映画であったと記憶する。
今回の「アンコール!!」で久々にテレンス・スタンプに会った次第だ。
テレンス・スタンプもヴァネッサ・レッドグレイブも英国人俳優。
英国人俳優はいい演技をする。
女性音楽教師を演じる若い女優さん、ジェマ・アータートンも好演であった。
ひとつ、苦言を呈するとせば、何故、邦題が「アンコール!!」なんだと言いたい。
ストーリーからして、原題の"Song for Marion"の方がずっとよいように思えるのは小生だけだろうか...。

シネマ歌舞伎「怪談 牡丹灯籠」(7月12日)
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※この写真は、映画を写したものではなく、ロビーのディスプレーで映し出されていた画像です。以上、館内での撮影禁止に関わる言い訳です。

時々、シネマ歌舞伎を観ているが、「怪談 牡丹灯籠」を観るのは初めてだ。
リーフレットに「幽霊より怖い、人間の業」とある。
多くを語るつもりはない。
この言葉だけで十分である。
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このシネマ歌舞伎を観て思うこと、それはVFXを駆使したハリウッド製映画が如何にお粗末か、歌舞伎はそんなものを駆使せずとも十分な表現力、表現方法を持っているということである。

「コン・ティキ」(7月23日)
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トール・ヘイエルダールとその仲間たちによる南米からポリネシアまでの8,000kmに及ぶ筏での漂流実験の実話を描く。
唯々、ノルウェー人の胆力に脱帽!
都内で三ヶ所のみの上映。
しかも、小さな画面の小さな映画館。
夏休みである。
大きな映画館の大画面で、子供たちに是非観せたい映画である。
映画の買い付けについて、大手シネコンはよく考えて貰わねばならない。

映画館で観る映画に加え、録画の映画も。
キーワード「映画」で数多の映画が録画されている。
観て得した、観て損したというのは当然ある。
そうした中、特筆するに値する映画をひとつ、ふたつ。

「ラッシュ・ライフ(Lush Life)」(米国、1993年作品)。
ニューヨークを舞台にジャズマンの友情を描く。
ジャズ好きは必見であろう。
主演は ジェフ・ゴールドブラム(サキソフォン奏者)とフォレスト・ウィテカー (トランペット奏者)。
二人とも実際に演奏していないのはバレバレであるが、フォレスト・ウィテカーのトランペットの指使いは許されるのではないだろうか...。

「次郎長富士」、「続次郎長富士」(1958年、1960年、大映作品)
次郎長に長谷川一夫、森の石松に勝新太郎。
男優のことはさて置き、「次郎長富士」での、京マチ子、若尾文子、山本富士子の何と美しいこと。
富士山の姿もくっきりと映し出される。
富士山の世界遺産としての正式名称は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」。
次郎長一家の物語もその一端を担っているということであろう。
世界遺産に認定された直後の放映は時宜を得ている。
BSプレミアム・シネマの担当者は、いつ放映しようかと考えていたに違いない。
そして、「今でしょ」の結論に達したに違いない。
NHKにも、こうした、粋な担当者がいるのだと思いたい。

これから観たい劇場映画としては、「終戦のエンペラー」、「風立ちぬ」、「少年H」など終戦記念日的映画。
そして、「ローン・レンジャー」。
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幼き頃、テレビで観たローン・レンジャー。
「ハイヨ、シルバー!」、「キモサベ」、「白人嘘つき。インディアン嘘つかない」、今も鮮明に蘇る。
そして、あたかも、ロッシーニがローン・レンジャーのために作曲したかの如くの、背景に流れる「ウィリアム・テル」序曲。
懐かしさが溢れる「ローン・レンジャー」を、今一度、大画面で観てみたい。

そして、「ウルヴァリン SAMURAI」。
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昨年9月末、鞆の浦に遊んだ。
その際、"X-MEN"の新作の撮影が鞆の浦で行われたと聞いた。
以来、この映画の公開を楽しみに待っていた。
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前宣伝のリーフレットには「東京での撮影を終えた一行は、広島県福山市に移動。『崖の上のポニョ』のモデルにもなった鞆の浦に滞在し、...」と記されている。
昨年の鞆の浦の風景が目に浮かび、何か懐かしい気がする。
ヒュー・ジャックマンとスクリーンで会うのは「レ・ミゼラブル」以来となる。
「レ・ミゼラブル」での演技と重ね合わせて観るのも楽しみのひとつとなろう。
昨年9月、鞆の浦を案内してくれた、盟友、安芸守殿に「封切りは9月13日」の言葉と共に、このリーフレットを送ってあげよう。

フォト:2013年6月28日、7月10日、12日、23日

by ryujincho | 2013-07-28 10:16 | 映画三昧 | Comments(0)


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