2013年 04月 18日

『母衣打ち』

手賀沼西端のネギ畑で出遭ったキジは、棕櫚の木陰の草叢で、暫し、お籠り。
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しかし、首を左右に、きょろきょろと、何やら落ち着きのないような様子。
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草叢から姿を現す。
嘴を広げる、母衣打ちを予感させるが如くに。
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予感どおり、母衣打ちが始まった。
ケン、ケーンの鳴き声と共に。
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からだ全体はまだ平常より膨らんだ状態ながら、伸び上がった尻尾は地面近くに下がり、落ち着いた様子に戻った。
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「どや、サービス満点やろ」と言っている風に、どや顔を見せる。
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〔母衣打ち〕
(「保呂打ち」とも書く)キジやヤマドリなどが翼を激しくはばたかせ、音を立てること。
(出典/kotobank)
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つばさをふるわせて音を出すドラミング(ほろ打ち)
(出典/小学館の図鑑NEO「鳥」、キジの項)
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ヤマドリの雄は、春に翼を打ち鳴らし、さえずりの代りにしていることが知られています。
これを「母衣打ち」と呼んでいます。
「ドドド・・・」と聞こえる重低音の響きは、近くで聞くとお腹に響きます。
(出典/日光野鳥研究会、ヤマドリの項)
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〔母衣(ほろ)〕
鎧(よろい)の背につけて飾りとし、時に、流れ矢を防いだ具。
平安末期には5幅ほどの布帛で長くなびかせるように作った。
室町時代からは内部に駕籠を入れて風がはらんだように作り、指物として用いた。
(出典/広辞苑)
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キジの膨らんだ姿は「内部に駕籠を入れて風がはらんだように作った指物」である母衣そのものである。
その母衣を自らの羽ばたきで打つように見える。
「母衣打ち」とは、先人は上手く表現したものだ。

フォト:2013年4月15日、手賀沼西端にて
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by ryujincho | 2013-04-18 23:58 | 鳥見雑記 | Comments(2)
Commented by brompton_2006 at 2013-04-23 21:24
キジのうつくしい姿をとらえましたね。
しかも母衣打ちまで。
鮮やかな赤ですね。
Commented by ryujincho at 2013-04-23 22:37
松柏木殿 
このキジくん、サービス満点。
棕櫚を大道具に使い、母衣打ちをくっきりと見せるなんぞ、歌舞伎役者とちゃうかと思うくらいです。


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